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2009年11月5日、バンコクに赴任しました。2011年9月1日、東京に戻りました。2013年10月1日、福岡に移住しました。
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そろそろ魚にも手を出してみましょうか・・・。場所はクロントーイ市場。
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まずはこの魚。一見してカレイとかヒラメの仲間ですよね。値段の90バーツ(約245円)は1kgあたり。

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買うと、その場で鱗を落として、頭と内臓を抜いてくれます。

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意外と・・・デカいねぇ・・。こいつは70バーツ(約190円)だったんで、800g弱という事なんでしょう。

バンコクで初めて丸の魚を買いました。なんで、まずこの魚を買ってみたかというと、この魚が非常に面白いから。何が面白いのか?良くカレイとヒラメの区別で、「左ヒラメに右カレイ」なんて言いますよね。で、ちょっと魚に詳しい人なら、これが絶対ではなく例外がある事も知っていると思います。例えば、日本のヌマガレイは、カレイの仲間なのに目は左側に付きます。まぁ、例外は何事にも付き物です。でもね、今回の魚は、目がどっち側に付くか?決まってないのです。同じ種なのに、目が左側の物もいれば、右側の物もいるという、非常にヘンなやつ。名前をボウズガレイPsettodes erumei)と言います。右目と左目はほぼ半々のようです。

このボウズガレイって、すごく良い生物学の教材だと思うんですよね。まず、単純におかしいと思うでしょ?1つの種なのに目が右だったり左だったり。カレイやヒラメの仲間って稚魚の時は普通の魚のように縦に平べったい形をしてるんです。それが成長に伴って、体が扁平になって、目が片側に寄っていくのですが、普通は種によって左に寄るか、右に寄るかが決まっています。しかし、こいつは決まっていないという。一体何がきっかけで左・右が決まるのか?普通のヒラメやカレイは、どうして1方向と決まっているのか?体の形が変わるときには、何かをきっかけにして、どこかの遺伝子のスイッチが入って、何かのタンパクが発現して・・・という分子レベルで複雑な「何か」が起こっているはずです。これを突き止めるのって面白そうじゃないですか?ホラ!生化学に対する興味がわいてきません?わたしゃ専門家じゃないんで、どこまで解明されてるのか知りませんけど、ヒマがあったら論文読んでみたいですよね。

ところで、「左ヒラメに右カレイ」に例外があるとしたら、一体カレイとヒラメの決定的な違いって何だ?と思いません?大きいのがヒラメ?高級なのがヒラメ? まぁ、大体そうなんですが、実はカレイとヒラメには明確な区別があります。決め手は「視交叉(optic chiasma」なんですよ。眼球から出た神経(視神経)は、脳に信号を伝えるわけですが、右眼から出た神経が右脳だけに繋がっているわけではなく、右眼から出た神経は右脳と左脳の両方に繋がっています。これは左眼も同じ。ということは、右眼から出て左脳に信号を伝える神経と、左眼から出て右脳に信号を伝える神経は途中で交叉しますよね。これが視交叉。ヒラメは左眼からの神経が上で交叉し、カレイは右眼からの神経が上で交叉するんです。これはヒラメとカレイを区別する絶対的なポイントです。ホラ!解剖学に対する興味がわいてきません?

以上、豆知識ね。

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んまぁ、そんな事知らなくても、煮付けりゃ美味いんだけどな。
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この記事へのコメント
魚は全交叉ですよ。
右眼から出た神経はすべて左に。
逆もしかり。
2011/11/08(火) 21:56 | URL | #-[ 編集]
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