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2009年11月5日、バンコクに赴任しました。2011年9月1日、東京に戻りました。2013年10月1日、福岡に移住しました。

先週は特にキツかった。もう限界を超えたね。これほどキツかったのは人生初めてだ。本当に切腹かと思った。

今週は会議をやったんだけど、全然準備の時間が取れなかった。会議1週間前になっても、別の仕事に時間を取られて、全く準備ができなかった。だから会議は最悪だった。オレの責任だ。もう本当にごめんなさいとしか言えない。本当にみんなに申し訳ないし、自分が恥ずかしいし、自分自身を許せない。もうホントに切腹だよ。いや、オレが上司だったら、切腹どころか手打ちにしてるところだ。優しい上司で、オレはかろうじて生かされている。

考えたら、バンコクに来て以来、嬉しい事なんて何にも無い。とにかくキツい。ただ、それだけ。

でもね、今週の会議で1つだけ嬉しいことがあった。会議中の事。

参加者にフィリピンから来たおばちゃんがいた。会議中に、このおばちゃんが私の所に来て耳打ちをする。私は、会議の主催者側だから、おそらくは議事進行について何か言いたいのだろう。そう思うとちょっと緊張して、彼女の言葉に耳を傾ける。

お 「あなた、そのかばん、どこで買ったの?
私 「はぁ?」
このかばんだ。
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最近、ずっと通勤に使っている。

一瞬、驚いて彼女の顔をマジマジと見る。マンガやドラマじゃあるまいし、驚いて相手の顔をマジマジと見つめる事なんて、実生活あんまり無いと思いませんか?しかし、この時は本当に驚いて彼女の顔を見つめてしまった。おばちゃんは続ける。「あなたのそのかばん見て、すてき~って思ったのよ!あなた、バンコク在住でしょ?もし、そのかばんがバンコクで買えるなら、ぜひ買いたいと思ったの。店教えてよ!」

会議中である。このおばちゃんは一体何を考えてるのだろうか?

私 「あ・・・このかばんは自作ですよ。売り物じゃありません。こういった革製のかばんを、バンコクで見た事はないですね。」
お 「自作?自作ってどういう事?」
私 「自分で作るんです。かばんを作るのは私の趣味なんですよ。」
お 「作る??? ホントに??? あなたが作るの???」
私 「ええ、そうですよ」
お 「じゃ、買えないのね・・・残念・・・」
以上、会議中のヒソヒソ話。

以下、会議終了後、廊下で。
お 「そのかばん見たらさ、すてきー!って思ったのよ。この革の質感がすごく良いじゃない!そのかばん見たら、いてもたってもいられなくなっちゃって、それでさっきあなたに聞いたのよ。次にあなたに会うのは、10月よね?10月のフォーラムには私も来るから。その時までに、それと同じかばん作ってよ。お願い!」
私 「いや、あのぉ・・・これくらいなら作りますよ」
と言って、かばんの中からペンケースを取り出す。
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しかし、
お 「いや、私が欲しいのはかばんなのよ、かばん!お願いね!10月よ!あなたが忘れないように、リマインドのメール送るからね~」
そう良いながら、おばちゃんは去って行った。

・・・・・・。

このおばちゃんとは、今回が初対面だ。私が作ったかばんをそこまで気に入ってくれるというのは実に嬉しい。職人冥利に尽きるという物だ。しかし、悲しいかな。今の私の身分では、かばんを作るのはあくまでも趣味だ。仕事ではない。だから、今の私にかばんを作る時間は無いのだよ。時間があれば、1つとは言わずに、2つでも3つでも作ってあげたいんだけどね・・・。

思ったんだけどさ・・・オレ、今の仕事辞めて、どっかのかばん工房に弟子入りできないかなぁ・・・。エルメスの工房に入れてくれないだろうか? 一所懸命勉強するよ。フランス語できないけど。

しっかし・・・おばちゃんがあつかましいのは、日本もフィリピンも一緒だね^_^;