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2009年11月5日、バンコクに赴任しました。2011年9月1日、東京に戻りました。2013年10月1日、福岡に移住しました。

この、放射線被ばくシリーズ、思い付きで1回書いただけのつもりだったんですが、4回目になっちゃいました。
イヤね、ニュースを見てて悲しくなったんですよ。今や日本が、一丸となってこの困難を乗り越えなければいけない時ですよ。もう、避難先で暖房が無かったり、物資が不足したがために亡くなる人が出てきてるんですよ。なのに、被災地に油や援助物資を届けるトラックのドライバーが、被ばくが怖くて運転を拒否するとか、すんごい回り道をするとか。

『バカやろ!お前、はよ行け!』

と言いたいところですが、今回ばかりはそうもいかんでしょう。何しろ、相手が放射線ですから。放射線は目に見えません。それに日本人は放射線の恐ろしさを世界の誰よりも知っています。

だからそ、正確な報道をして頂きたい。実はNHKのニュースを見ていて、『シーベルト』と『シーベルト/時』を混同していた解説員(?)がいたのです。400ミリシーベルト/時を捕らえて、“この場にちょっといただけで400ミリシーベルトの放射線を浴びます”という趣旨の説明をしている人がいたんです。アナウンサーから念を押されても、“そうです”的なあいまいな応えを返していた。わたしゃ、腰が抜けましたよ。枝野官房長官も『シーベルト/時』と言うべきところを、-無意識のうちに省略しているんだと思いますが-『シーベルト』と言った事が何度もあった。しかし、こと放射線、放射線被ばくに関しては、とにかく正確な報道をして頂きたい。

それから、マスコミ(“煽り系”の低質なマスコミは論外ですよ)は『安全、安全』というだけでなく、なぜ安全なのか?をちゃんと、誰にでも分かるように、説明して欲しい。いや、これはマスコミの仕事ではなく、政府の仕事かもしれない。枝野官房長官は、“健康に影響は無い・・・”的な発言を何度もしましたが、普段の何倍もの放射線を浴びて、なぜ安全なのか? それをちゃんと説明すべきだと思う。説明することがそれほど難しいとも思えない。いや、東工大応用物理学科卒の管総理が、数字を出して誰にでも分かる形で説明してくれたら、説得力倍増だと思う。

人間誰しも分からない事には、恐怖感を抱く。こと、放射線被ばくに関しては、恐怖感倍増です。日本人は、世界で一番放射線の怖さを知っています。これを機会に世界で一番放射線に詳しい国民になっても良いではないか。

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今日の作戦。いや、また、エラく原始的な方法になりましたね・・・。「バケツで水汲んでかける」と「ホースで水かける」。障害になっているのは、高放射線下の作業員の被ばくです。これを見て私が思ったのは、なぜ無人航空機を使わないのか?という事。ご存知のように米軍は、多くの無人航空機を運用しています。これらは、パイロットはワシントンにいながら、イラクにピンポイント爆撃できるんですよ。イラク戦争の時のニュースに良く出てきた「プレデター」って覚えてません?プレデターのお腹に爆弾の代わりに、巨大なビニール袋に5トンのホウ酸入り水詰めて飛んだら、原子炉にピンポイントで落とすなんて簡単なことだと思うんだけど???少なくとも技術的には全く問題ないよね???。原子炉特有の問題とか、政治的な問題があるんだろうか???

現場で被ばくしながら、懸命に活動してるであろう、東電職員や警視庁職員、自衛隊員を想像したらそう思った。なぜ、無人航空機を使わないんだろう?

誰か理由知ってたら、教えて!

って、コレ書いてたらさ、NHKで今日のヘリから撮られた映像ってのが、テレビに映ったんだけど・・・分からん・・・。この程度の映像なら、ラジコンのヘリにビデオぶら下げればアマチュアでも撮れるじゃん!って突っ込みたくなるのはオレだけなの??? 操縦に慣れた人なら、モニタ画面見ながら、建物の内部に入るのも不可能ではないと思うんだけど???・・・なんかオレ・・・、間違ってる???
わたしゃ、専門家じゃないんで、以下、間違いがあったら、誰か訂正して欲しいのだけど。

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昨日のエントリーには、珍しくメールで質問が来たので、答えておきますね。

質問 『“年間被ばく線量限度”が1ミリシーベルトでありながら、普通に生活してるだけで、受ける放射線の世界の平均が年間2.4ミリシーベルトという事は、全世界の人が限度を超えているということか?。』

ごもっともです。言葉足らずでした、すみません。年間被ばく線量限度というのは、『一般人が日常生活や医療目的のほか、やむを得ずさらされる放射線の限度』なんです(ココから引用)。人間は地球上に生きている限り、自然界から常に放射線を浴びています、これはしょうがない。また医療目的の被ばくは、ちょっとくらい被ばくしてもそれを補う利点があります、だからこれもしょうがない。年間被ばく線量限度というのはこれらを含みません。つまり、1年間の“しょうがなくない”被ばく量を規定したのが年間被ばく線量限度なんです。“しょうがなくない”被ばくというのは、つまり今回のような原発事故等がまず想定されます。

繰り返しますと、自然界から浴びる放射線+医療目的で浴びる放射線+年間被ばく線量限度を含むその他放射線の世界平均が年間2.4ミリシーベルトということです。

余談ですが、私はたぶん毎年、胃のX線検査を受けています。これで0.6ミリ。でもこれは、医療目的だから、年間被ばく線量限度には含まれない。ただね、東京時代のヒドい時は、1年間で成田‐ニューヨークを2往復、成田‐ナイロビを2往復、それにたぶん成田‐ロンドンを1往復してます。これ合計するとたぶん1ミリくらい行っちゃってますね(宇宙から降ってくる宇宙線は、高度が高いほど強くなるんで、成田‐ニューヨーク1往復で約0.2ミリシーベルトなんです)。あれ?飛行機に乗った時の被ばく増は、年間被ばく線量限度に含まれるのかな?それとも、「日常生活」に含まれるのかな?あれ?「業務出張」は日常生活なのかな?あれ?知らないや。成田からニューヨークとかナイロビって業務だったんだけど、“やむを得ない”か?、と言われるとびみょ~だな・・・“イヤです、行きません”とか言ったら、1ミリシーベルト余計に被ばくせずに済んだんだよなぁ・・・^_^;)。

まぁ、ともかく成田‐ニューヨーク5往復したら、1ミリ行っちゃうんです。もちろん、昨日書いたように、1年で余計に1ミリ被ばくをしたからといっても、健康には全く問題ありません。

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さて、こちらのページの、
PDFファイルを開いて下さい(ヒマなら)。

これは文科省が取りまとめた全国各地の3月15日および16日の放射線量です。こういう数字ばっかりの表見るのってイヤですよね・・・。特に積算表とか

それはともかく、

例えば、左欄1の北海道を見てください。17-18の所の数字が0.028ですよね。これは3月15日の17時から18時の放射線量が0.028マイクロシーベルト/時だった事を示します。北海道の欄の一番右を見て下さい。0.02~0.105/時になってますよね。これが過去の実績からの北海道の平常値。ということは、0.028マイクロシーベルト/時というのは、平常値の範囲内ですね。他方、平常値に収まってないのが、例えば8の茨城県。3月15日の17時から18時の放射線量が0.280マイクロシーベルト/時で、平常値の範囲が0.036~0.058/時。平常より1桁多い約8倍。これは間違いなく福島第1原子力発電所の事故によるものです。

8倍にうろたえてはいけません。問題は平常値からどれだけ増えているか?です。茨城県の平常を例えば0.036/時とすると、0.280/時というのは0.244マイクロシーベルト/時分の増加。昨日はミリシーベルトで通しましたから、0.244マイクロシーベルトをミリシーベルトに換算すると、1時間当たり0.000244ミリシーベルト分余計に被ばくしている事になります。よって、この状態が1日ずっと続くと、
0.000244ミリシーベルト×24時間=0.005856ミリシーベルト
分余計に被ばくするというわけ。だから1年続くと,
0.005856ミリシーベルト×365日=2.13744ミリシーベルト
分余計に被ばくします。

あっ!限度量の1ミリを超えてる!っと思っても慌てない。あくまでも今の状態が1年続いたら、です。今の状態が向こう1年続く事なんてあり得ると思いますか?絶対無いです。

以上は超大雑把な計算ですが、一応の目安にはなるでしょう。

上の計算にはいろいろ突っ込みどころもあるでしょうが、私が思うのは、今の状態が続くなら、健康被害はほとんど無かろう、という事。ただし、あくまでも「今の状態が続くなら」です。

同時に、報道によると半径20Kmの避難エリアにもまだ人がいるんですか?であれば、そういった人達には念入りなモニタリングが必要とは思います。が、それでも、今のところは、文科省から発表される福島県内の観測地を見ると、健康に影響があるような被爆量にはなっていないはずです。

ちなみに上のPDFファイル、肝心な福島県のデータが無いんですよね。一瞬、ああっ!!!これは政府の陰謀かっ!って思ったんだけど、おそらく計測機器が津波で流されちゃったんでしょうね。上に書いた通り、福島県内の数字は毎日文科省から別途発表されています。

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わたしゃ、専門家じゃないんで、以上、間違いがあったら、誰か訂正して欲しいのだけど。