FC2ブログ
2009年11月5日、バンコクに赴任しました。2011年9月1日、東京に戻りました。2013年10月1日、福岡に移住しました。
2020/07123456789101112131415161718192021222324252627282930312020/09

これまでに何回か魚を取り上げました。これは別に私が特に魚を食いたいからではありません。まぁそりゃ肉に比べればはるかに食べやすいけどね。いずれにしても食えないんです。・・・・・・あ、ここまではいつだったかのエントリーと全く同じですね。あの日は、あーゆー事を書きたかったわけではないんです。あの日は、夜にHarukoaraとShinobuの3人で、モツ鍋食いながらメタボの話で盛り上がり、酔っ払って家に帰って来て書いたから、あーゆー事になったんです。

アノ時、ホントは何を書きたかったかと言うとですね・・・

私が市場で魚を買ってくるのは、そんなに魚を食いたいからじゃないんです。魚の種類に興味があるからです。これに尽きます。例えて言うなら、ツェンペリーやシーボルトが江戸参勤の途上で、料理として出された魚の種類が気になったのと同じです。えっ?意味分かりませんか?

あ、ちょっとマニアックな話になりますんで、興味ない人はスルーしちゃってください^_^;)

要は、バンコクの1ヶ所の市場で売っている魚の名前を全部知りたい。市場で買いもせずに写真撮るのもナンなんで、ついでに買って食べている。そんな感じなんです。食うのはあくまで副次的。だから、今のところ、2度買った魚はありません。クロントーイ市場の魚を一通り買ったら、2順目に入っても良いんですが、たぶんそこまでたどり着かないでしょうね。

それから、このブログでは、魚をはじめとした食材に学名を記していますが、これはもっぱら私の趣味。学名って面白いんですよ。例えば今回の魚。学名をKatsuwonus pelamisと言います。Katsuwonus(カツオヌス)って、Katsuwoの複数形だっけ?所有格だっけ?もう忘れちゃったけど、いずれにしても「カツオ」ですよ。古い日本語ではカツオの事をカツヲと書く場合もあったでしょ。要するにラテン語である学名に日本語が使われているんです。面白いと思いません?こういう例は他にもあって、一番有名なのは、Nipponia Nipponでしょうか。これはトキの学名。

あ、さらにマニアックな話になりますんで、興味ない人はスルーしちゃってください^_^;)

学名と言うのは、その生物を新発見した人が命名して良いんです。でも江戸時代に鎖国をしていて、西洋文明に疎かった日本には江戸末期になっても近代的な分類学がなかった。、そのため、外国人が研究・命名した生物が結構多いんです。一番多いのは、たぶんシーボルトが長崎からオランダのライデン博物館に送った標本を元に命名された動物ではないでしょうか。研究・命名したのは、テミンク、シュレーゲル、デ・ハーンなど、当時のライデン博物館の分類学者たちです。時代は江戸末期の事。シュレーゲルは聞いた事ないですか?シュレーゲルアオガエルのシュレーゲルですよ。

でね、当時これらオランダの研究者が、これら日本産の動物に名前を付ける時、行った事もない遠い東洋の国に思いを馳せていたんだと思うんです。哺乳類で、日本にちなんだ学名が付いているものをザッと挙げると・・・

<“日本”系>
 ニホンジカ  Cervus nippon
 ヤマネ    Glirulus japonicus
 クビワコウモリ Eptesicus japonensis
*日本とか、ジャパンにちなむ学名ですね。日本人として嬉しいではないですか。江戸末期のヨーロッパの分類学者が、日本の国名を学名に使ってくれたわけですよ。

<地名系>
 サドトガリネズミ Sorex sadonis
*これは少し珍しい。佐渡に住むサドトガリネズミにちゃんとサドニスと付けてくれたんですね。その動物の分布をちゃんと考慮してくれたんです。ちなみに語尾の“ニス”はラテン語の語尾変化で・・・意味は忘れちゃったや。

<モロ系>
 ジネズミ   Crocidura dsinezumi
 ニホンリス  Sciurus lis
 イタチ    Mustela itatsi
*これにはちょっと驚きませんか?「ジネズミ」、「リス」、「イタチ」。こういう和名を当時のヨーロッパの分類学者は知っていたのでしょうか?それとも文献で知ったのでしょうか?しかし江戸末期の日本には、まともな動物図鑑はおろか、動物の和名を記した文献すら希少です。ましてや英語なり、オランダ語なりで書かれた日本の動物に関する文献なんてありません。想像するに、テミンクやシュレーゲルは、シーボルトが長崎から送った標本に、シーボルトが手書きで付けたラベルやリストから、これらの動物の和名を知ったんだと思うんです。

<モロ系を狙ったがハズした系>
 アズマモグラ Mogera wogura
命名されたのが1848年、テミンクです。これね、20年前から気になってたんです。Mogera wogura。あえて読むなら、モゲラ・ウォグラですよ。モゲラもウォグラもおそらくは、『モグラ』を表現した物だと思います。これ、全くの想像なんですけど、テミンクはMogura mogura(モグラ・モグラ)で記載論文を書いたのではないでしょうか?当時はパソコンなんて無いから、論文書くのも手書きです。で、たぶんテミンクって、字が汚かったんですよ。だから、編集者がMogura mogura(モグラ・モグラ)をMogera wogura(モゲラ・ウォグラ)と誤って活字を拾ってしまった・・・そんなのが真相なんじゃないかなぁ、と思ってはや20年。いつかちゃんと調べてみましょう。

<すごい!系>
 ミズラモグラ Euroscaptor mizura
ミズラって分かりますか?漢字で書くなら「角髪」ですよ。これを命名したのは、アルバート・ギュンター(Albert Günther)という英国の動物学者です。1880年のこと。今では「みずら」とか「角髪」と言っても大抵の日本人にとって意味が分からないと思います。彼は「角髪」等という言葉をどうして知っていたのでしょうか?当時の日本人にとっては一般的な言葉だったのでしょうか???これも20年来の謎です。いつかこれも調べてみましょう。あ、誰か知ってる人がいたら、ぜひ教えてください!

というわけで、そろそろカツオヌス・ペラミスを食いましょうか。
P1100364.jpg
クロントーイ市場。値段の60バーツは、1Kgあたり。

P1100365.jpg
これで55バーツ(約152円)。これって、お得じゃね?

ただし、ノルウェーサバ同様、鮮度はイマイチ。たたきでは厳しい。もっとも私はカツオのたたきなんて全然好きじゃない。私にとってカツオは、こうするに限ります↓
P1100374.jpg
カツオの佃煮?角煮?私にとって、カツオはこれに限る。絶対美味い。この日はカツオ2尾で作ったんですが、もっとたくさん週末に作り置きしたい気分。これも、飯の菜にも、酒の肴にもなる一品。
関連記事
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
https://ncc1305e.blog.fc2.com/tb.php/351-2cc05202
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック